ボーカロイド(VOCALOID )。
ボカロとも略されるそれは、ニコニコ大百科によると『ヤマハが開発した音声合成技術およびその派生商品のことを指す』そうです。
派生商品と言えば、皆さまご存じの初音ミク、鏡音リン、巡音ルカなどのキャラクター。
一時期ニコニコ動画を席捲しましたね。
今では少々下火になってしまっていますが、それでもまだ人気は根強く、かくいう私も今だファンで良くニコ動で新曲を漁っています。
オタク色が強いと思われがちなボカロ曲ですが、実はそんなことありません。
和風テイストで寂寥感や郷愁を与えてくれる曲、心を震わせるバラード曲、心の底からカッコいいと思わせられるロックテイストの曲などなど、「ボカロ臭」のしない曲は大量にあります。
というよりJ-popとかロック調のものが大半を占めていますね。ボカロボカロしたのは最近あんまないかも。
さて、今回は偏見と色眼鏡で曇った眼でボカロを見ていた人でもその濁りを取り払えるようなカッコいいロック系ボカロ曲を用意してきました。
昔のものから最近のものまで私のオススメをまとめてあるので是非聞いてみてください!
ボカロのロックに酔いしれろ!
ボカロロック曲おすすめ15選
1.ショットガンラヴァーズ
記念すべき一作目はショットガンラヴァーズ。
正にロック。Theロックとも言うべき一作。
『白い雪のプリンセスは』『鎖の少女』などの有名曲を手掛けた「のぼる↑P」が作った曲です。
とてもボカロとは思えない、ロックンロールな激しい曲で、テンポとリズムの良さに深く引き込まれることでしょう。
聞いていて純粋にカッコいい!と思える曲です。
しかしその激しさに反して、「深く愛しても互いのどちらかが傷つくのだから、一晩だけ深く愛し合おう」という内容の、意外と悲しい曲。正直曲聞いてるだけだと全く分からないけどw
オススメは上にも載せている「てん」という歌い手が歌っているショットガンラヴァーズ。曲のカッコよさが遺憾無く発揮されています。私はこれでこの曲にはまりました。
2.ロミオとシンデレラ/doriko
不朽の名作、ロミオとシンデレラ。略してロミシン。ボカロ黄金時代の一作で、これまた大御所のdoriko さんの作品です。
「大人はもう寝る時間よ」などの不思議なフレーズと、大人ぶって背伸びしたい少女のちょっとエロティックな歌詞、そしてなんといっても他の追随を許さない独特で幻想的なメロディーに心が震えます。
本当に至高の一作です。特に上にのせている花たんが歌っているロミシンはオススメでしかない。なんというか、この曲は花たんの曲と言っても過言じゃないほどマッチしています。
3.炉心融解|iroha(sasaki)
3作目は炉心融解。2009年の作品ですね。
当時ニコニコ動画を席捲していたのを覚えています。これは衝撃的な曲だったなぁ……。
ちなみに3月11日になると大体毎年ランキングに再浮上します。福島原発の1件があって、3.11に再浮上するのがお決まりに。皆さまお得意「不謹慎だ!」が始まります。
さらにちなむと、福島原発のは炉心”溶融”であって”融解”ではないんですよね。不謹慎でも何でもないと福島生まれ福島育ちの私が擁護しておきます。
この曲は歌ってみたもいいですが、原曲で聞くことを何よりもオススメします。
4.右肩の蝶|のりP
こちらもまた超有名曲。右肩の蝶。ニコニコボカロ黄金期の一曲。
あの頃はボカロの人気があったのも確かなんですけど、それ以上にクオリィティが高すぎる曲が多かった。黄金期っていうのは伊達じゃない。これもその一つ。
今の中高生でボカロが好きな方はあんまり知らないのかな?2009年の作品なので、今頃23とかそれよりちょい後ろの世代とかにはダイレクトヒットする作品です。
とかくリズムが良い。作曲家はプロの人らしいですが、それにしても素晴らしい。
ちなみに歌詞の意味はよく分かりません。が、ボカロ曲でそこを突っ込んだら負けなのです。
オススメは上に挙げた「ろん」バージョン。右肩の蝶には鏡音リンが歌っているものと鏡音レンが歌っているものがありますが、断然リンバージョンのほうが良いです。私見ですが。
5.ローリンガール|wowaka
5曲目はローリンガール。『裏表ラバーズ』『ワールズエンド・ダンスホール』等の超有名曲も作曲しています。
この人の作品は思春期の少女の内面がモチーフとされているらしく、「この歌詞はどういう意味なんだ……?」と思う歌詞が多量にあります。
でもそれは歌詞自体が意味不明ということでは無く、解釈多様で様々な意味に捉えられるといった感じ。例えば「私は今日も転がります」というのは何の暗喩なんだ……?とかね。
これは秋赤音という人の歌ってみたが至高だと思います。なんというか、曲の不気味さを100%引き出している感じ。
6.WAVE|niki
6曲目はWAVE.。Lilyに歌わせている珍しい曲。
2012年くらいの作品なのですが、1枚絵ながらミリオンを達成しているこれまた凄い作品です。
時代を経るにつれて1枚絵の曲は少なくなっており、ランキング上位に表示される曲はアニメーションが作りこまれた曲が多くなってきています。
2012年とかは動画のクオリティがガンガン上がってきた時期ですからね。アニメーションが良くないとランキングに上がりにくい時代に入ってきたというかなんというか。
3:15と非常に短いです。これも上に乗せた花たんの歌唱verがオススメ。
7.チルドレンレコード|じん
7作目はカゲロウプロジェクトの曲ですね。チルドレンレコード。受験時代にくっそ聞いてました。
この曲はロックですぜー!正直終始歌詞はよくわからないと思いますが、そんなこたぁ関係ねえ。
とにかくカッコよい。カラオケで歌いあげれたら最高だろうなぁ。
オススメは上にのせてるkradnessって人のやつ。ちょっとアレンジが入っていて、原曲を知っている人は違和感を感じる部分もあるかもしれませんが、とかく良いので聞いてみて。
8.ロストワンの号哭|Neru
8作目はロストワンの号哭。ハウトゥー世界征服、東京テディベアで有名なNeruの作品ですね。
ちなみにまた後で紹介する脱法ロックもNeruの曲。この人すげえ。
そしてこの曲、一日で10万回再生されました。化け物です。
ロストワンは音ゲーなんかでも取り上げられたりするくらいテンポがいいです。イントロを聞いた段階で引き込まれることでしょう。
内容は思春期の少年の内面を、摩訶不思議な表現でかき上げたって感じかな。号哭とは大声をあげて泣き叫ぶことらしいです。私のPCでは一発変換できませんでした。
オススメはにっとメガネの歌唱Ver.。「おいどうすんだよ」部分で感動すること間違いなし。
9.千本桜|黒うさ
9作目は千本桜。和風ロックというジャンルを生み出した芸術的、伝説的作品。
ボカロ曲の中でも恐らくは一般人知名度ナンバーワンでしょう。千本桜を知っている人は結構多いと思います。
AKBがカバーして歌ったくらいですしね。あと小林幸子も歌ってる。
……AKBの曲と間違われたこともありましたね。あれは笑いましたw
和風テイストとロックテイストが融合したハイブリット曲。ノリの良いリズムにどこか和風な感じがあって、ニコ動でもテンミリオンに達している化物曲。
※ちなみにテンミリオンは1000万。100万回再生されると殿堂入りと言われる。
オススメの歌ってみたを上げようかと思ったんですが、歌ってる人多すぎて……。強いてあげるなら96猫のものですかね。
10.一心不乱| 梅とら
10曲目は一心不乱。
ちょっとエロティックな曲です。というよりほぼエロです。うん、こっちが正しいな。
個人的な意見ですが、一心不乱はオリジナルより「れおる」のアレンジバージョンのほうが好きで、こっちをよく聞きます。
なので上にも「れおる」のアレンジバージョンを入れておきます。聞いたら一発で中毒になります。解毒剤は用意せずにご覧くださいませ。
11.ブリキノダンス|日向電工
11曲目は日向電工のブリキノダンス。
日向電工はしりとり調に楽曲を作成することで名高く、
「アンダワ」→「ワープアンドワープ」→「プラスチックケージ」→「ジベタトラベル」→「ルミナステンプル」→「ルスバンドライブ(ルスバンウェイブ)」→「ブリキノダンス」→「スパークガールシンドローム」→「ムーンウォークフィーバー」→「バケモノダンスフロア」
と今までの所全部しりとりです。
ボカロの曲って大体歌詞の意味が分からないんですが、その中でもこの人の曲はダントツ歌詞の意味が分かりません。
わかるのは「日向電工さん語彙力すげえな……」ってことぐらい。
ただ曲のインパクトはありますよ。SymaGという人が歌っているブリキのダンスを上に載せておきましたので是非ともご視聴ください。
12.ドーナツホール|ハチ(米津 玄師)
12曲目はハチ(米津 玄師)のドーナツホール。一時歌ってみたとかでランキングが溢れてましたね。
作者はボカロPとして活躍しているときはハチ、メジャーデビューしてからは本名の米津玄師を名乗って活躍をしています。
ボカロあるあるの「極端に高い」とか「極端に早い」、という曲ではなく、男性も女性も歌いやすいキー・歌いやすいテンポの曲です。
しかしながら独特の世界観、調子は一回聞いたら病みつきになります。是非バンカラ(バンドをバックに歌うカラオケ)とかで歌ってみたい。誰か叶えてくれないものか。
オススメは「りぶ」のドーナツホール。ちなみに本人歌唱バージョンもあって、米津玄師のセカンドアルバムを買うと手に入ります。ちなみに当然私は持ってます。
13.脱法ロック|Neru
13曲目はNeruの脱法ロック。
これは結構最近の曲なんですが、とてつもない中毒性のあるロックです。
曲もさることながらPVも訳が分からないなりに面白く構成されていて思わず見入ること間違いなし。
脱法ハーブをやっている人間がラリっている状態で作り上げたと言われても信じられるくらいにはトリップしてます。
これは「あらき」という人が歌ったものがおすすめです。キー変更をしてあるのでご注意。
14.Sweet Devil|八王子P
14曲目は八王子PのSweet Devil。
時系列を意識して並べてきたこのオススメですが、それに逆行してこの作品は2010年の物です。
ただ、最近八王子Pが「歌ってみたの作り方」という動画を上げてこの曲が再度注目されたのでここにしてみました。
小悪魔な女の子が想像できる歌詞。「夢見てんの?君だけに好きだなんて言わないよ。勘違いしないでね」などと言ったツンデレ具合。
公開録音では「+α/あるふぁきゅん」という歌ってみた出身の歌手が歌ってました。上に載せたのもそれです。
PVも可愛らしいですし、きっとあっという間に聞き終わりますぜ。
15.ECHO|Crusher-P
Crusher-PのECHO。2014年にふらっと現れた超名曲。ロック曲をまとめてあってこれが抜けていては話にならない。
まあロックというジャンルから外れている可能栄も否めないのだが。
なんとこれ外人Pが作った曲です。
歌詞は当然全部英語。その内容を和訳すると意味深で、なおかつ曲調もどこか近未来を思わせるというか、とにかく独特。
私は聞いて一瞬で取り込まれてしまいました。再生回数の伸びにくい近年ニコニコで300万回以上再生されるほどの名作。
そしてその名作を人間の手で神曲にしたのが歌い手の「あらき」。なんとあらきが歌うECHOは400万再生を超えてます。本家越えだと……!?
ここ最近のボカロの曲では一番クラスの知名度、クオリィティを誇るECHO。是非視聴してロックンロールに酔いしれてください。
おまけ:ロキ
―死ぬんじゃねえぞお互いにな。
西洋の死神の名を関した一曲。
2018年の曲で、ふらっとニコ動に現れてランキングを掻っ攫っていった話題の曲。
最近の上手い歌い手たちがどんどんこれを歌っており、非常に人気が高まってきているという。
2018/4/22現在でミリオンに達しそうな勢い。最近の曲でこれは凄い。
ちなみにあらきverが非常にお勧め。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本当はもっと大量に紹介したかったのですが、内容が濃くなるように少数精鋭で選りすぐってボカロの曲を紹介してみました。
これはおすすめ度が高いものばかり詰め込んでいますので、どれもほんっとうにオススメです。
プレイリストか何かにして車なんかで是非流しましょう!
それではこれで失礼をば!
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