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【90点】Summer Pockets REFLECTION BLUE感想。良作されど神作ならず

しなー
しなー
どうも、しなーです!

久々に美少女ゲームやりてぇなーと思って探していたら、Keyから新作(もう大分前)が出ていると知ったので、衝動的にSummer Pockets REFLECTION BLUE(サマポケ)を買ってみました。

結論から言うと予想してたのの10倍は面白いゲームで、G線上の魔王だとかリトバスだとかにハマっていた時を思いだして、非常に胸が暑くなるゲームでした

シナリオよしグラフィックよし音楽よしの3点方式で、めちゃくちゃ面白い作品だったので、もし悩んでいるという方は購入されるのを強くおすすめします。これマジで良作でした。

ただ、神作まではちょっと行けてなかったかな?と思った作品でもありました。

サマポケプレイヤー、結構この感情を抱いた人多かったんじゃないでしょうか?

リトバスやG線上の魔王であったような、すべてのシナリオを見終わった後に燃え尽きてしまったかのような、まるで心が焼かれたかのような感動がなかったんですよね。

というわけで今回はサマーポケットに僕が抱いた感情を言語化したんで

  • 既にサマーポケットをプレイ済みの人で
    • なんかしこりが残ったんだよな……。面白かったんだけど……
    • 他のプレイヤーがどんな感想を抱いたのか知りたい

という人達に向けて語っていきたいと思います。

あとかなり重要な点ですが、この感想はリトルバスターズのネタバレも存分に含んでおります。そのためリトルバスターズ未視聴の人達は見ないことをおすすめします。

まずは総評

点数は90点

結論、超面白いゲームでした。

グラフィックも良い、音楽も良い、キャラクターも良くてシナリオも良い。加えて操作性が抜群で、欠点という欠点が殆どなかったゲームだと思います。

この価格を払うだけの価値は間違いなくあって、僕は多分このゲームを忘れることはないと思います。友人にも全然面白かったゲームとして紹介することは全然あり得ます。

というよりもし未プレイでこの記事を読んでいる不届き者がいたら、この文章を読んだ瞬間にポチって全クリしてきてから戻ってきてください。

足りない10点

じゃあなぜ100点じゃないのか?

そう思われる方がいらっしゃると思います。当然そこには理由があり、一番は最終ルートでの盛り上がりに欠けた、というのが一番の減点ポイントになります。

そしてこの「なんで盛り上がりに欠けたのか?」が今回の記事でガッツリ掘り下げたい部分になります。

盛り上がりきらなかった最終ルート

90点と言っているだけあり、最終ルートは十分面白いものでした。ポロッと涙が頬を伝いましたし、久々に良いゲームやったわ……と余韻に浸って酒を飲んでました。

ただ、

「いつもっと泣ける所が来る?」 「もっとやばい盛り上がる所はどこだ?」

と探し続けてて物語を読んでいくと、ホロリの涙のその先が来る前にエンディングが始まって、爆発せずに物語が終わってしまったんですよね。

足りない10点の理由を深掘り

最終ルートで盛り上がり切らなかったと話しましたが、その理由には大きく分けて2つあると思っていて、それは

  • 最終ルートヒロインへの感情移入の希薄さ
  • 主人公への没入感の薄さ

だと思っています。

ただ、これだけだとなんのこっちゃ?って感じだと思うので、これらについて解説していきたいと思います。

最終ルートヒロインへの感情移入の希薄さ

最終ルートはALKA、Poketsになるわけですが、そこでのヒロインは誰か?というと、恐らくは加藤羽未になるのだろうと思います。

※後に述べますが、羽未は主人公でもあります。

ただ、正直に言って、加藤羽未に感情移入をしていた人って、この物語をプレイしていて何人居たでしょうか?正直に言って僕は殆ど感情移入をしておらず、「やたらチャーハンが好きな幼女が居るなぁ」ぐらいにしか思ってませんでした。あとは途中のルートで口調変わったなぁ、ぐらいの印象でしたね。

そのため、突如としてあまり関わりがなかった羽未が物語の中心に添えられ、突如としてすべての根幹だった、と言われても感情移入が難しかったんですよね。それだったら、しろはがすべての鍵を握っていて、羽海を助けるために何度も繰り返してるって言われたほうがストンと胸に落ちるんですよ。

ここの羽海に感情移入が出来なかった!というのは、ラストの盛り上がりに与えた影響がかなり多いと思います。

やはり名作と言われるリトバスとかだと、リフレインルートでお別れを告げなきゃいけなくなってくるのが恭輔を始めとする、今まで散々に関わってきた仲の良いメンバー達です。バチバチに感情移入していた仲間な訳で、だからあのルート死ぬほど泣けるんだと思ってます。

主人公への没入感の薄さ

先ほどチラッと述べた通り、最終ルートの主人公は誰か?と言われれば、真の主人公は羽未であり、それどころかこの作品は羽未の物語と言っても過言ではないでしょう。

つまり、最終ルートで主人公が移り変わっています。最終ルートは常に羽未としろはの物語になっており、はっきり言って主人公が影です。彼何やってましたっけ?あのルートで。

最終ルートは普通に好みでしたし、かなり熱い展開でしたが、主人公は超常的な現象に対して殆ど何も出来ていなかったと言って過言ではなく、最後の方はもう空気というか、主人公の手の届かない所で自体がどんどん進んでいってました

王道ながら熱い展開って、リトバスみたいに「主人公が逆行を跳ね返し、最後なんとかして解決する」という展開だと思うんですが、それ最終ルートでありましたか?

実際は殆どなく、結局のところ全部なんとかしたのは、羽未としろはとその母、そして何故か唐突にでてきた識です

鷹原 羽依里はプレイヤーの視点を担当するアバターの役割を担っているわけなので、主人公がこのように物語からいきなり振り切られると、「いきなり蚊帳の外に置かれて何も出来ずに物語が終わった……?」って感想になるんですよね。

この作品、声優も表現が演出もうますぎるので、もやもやした感情を抱えたまま言語化出来ず、何となく丸め込まれて作品が終わってしまいます。

「泣ける物語が流れているけど、どこか一枚壁がある」と感じた人はこれが原因じゃないかなと思います。

まとめ

というのが私の感想でした。

つまりサマポケが90点に留まっていて、100点に成りきれなかったその理由は、

  • 最終ルートのメインキャラである羽未に感情移入出来ず
  • 主人公の努力とか活躍で物語が好転しないため、主人公にも最後感情移入出来ない

の2つじゃないか?と僕は考えています。

感情移入が出来ないキャラクターにメインを貼らせて、自分のアバター的な役割のある主人公を蚊帳の外に置いちゃったら、そりゃどっぷりハマれなくなるよねというお話です。

とは言えこの作品、普通に90点のクオリティがある良作になってます。

このボリュームなので当然良い値段はしますが、全然払ったお金分は戻って来ると考えてもらって大丈夫です。ここまでクソミソ言っておいてどの口が……と思われるかもですが、この作品おもろいですからね。

ここまで読んでくれた方は全員既にプレイ済みだと思いますが、もしまだやってない方がいらっしゃればぜひプレイしてみてください。

ニコ&キラ
ニコ&キラ
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