無力なナナが面白過ぎる。
この作品は面白いっすわ。
文章を書いている者とは思えないような表現力の低さで申し訳ございません。
「無力なナナ」という漫画があります。
ジャンルとしては超能力×推理とでも言いましょうか。
無能力者の主人公が、超能力者の中で持ち前の推理力を活かして立ち回っていく―――
簡単に言うのならばそんな感じです。
ただ、サムネ画像を見ても分かる通り、本作、そんな真っ当な物語ではございません。
私が語るよりも是非見ていただきたいところですが、そのきっかけを作るために僕が少し内容を紹介させていただきたいと思います。
ちなみにある程度ネタバレがあるのでご注意ください。
https://www.nicokira.com/20171217media/
無力なナナのあらすじ
無能なナナは、超能力者が世界の敵と戦う物語―――
絶海の孤島にある学園。そこでは人類の敵に対抗すべく、若き能力者達が訓練に明け暮れていた。そして転校生の主人公も同様に「人類の敵抹殺」を胸に、行動を開始する…。想像をことごとく裏切る、正義と悪の知略サスペンス開幕!!
amazonより引用
・超能力者
と呼ばれる子供たちが居て、その子供たちの宿命は
・人類の敵
と呼ばれる存在を倒すことな訳です。
その人類の敵とやらを倒すために子供たちは島に集められ、自分たちの能力を磨いたり人類の敵に対しての知識を得たりしています。
そしてそこに二人の転校生がやってきます。
それが主人公の一人である柊ナナと小野寺キョウヤ。
柊ナナは「心を読める能力」を持ち合わせながらもクラスにすぐに溶け込み、主人公である中島ナナオともすぐに打ち解けます。
……しかしながらもう一人の主人公である小野寺キョウヤは常に怪しい動きを見せています。
居るとされながらもその姿を見たものは数少ない「人類の敵」。
もしかして小野寺キョウヤは人類の敵なのか―――?
本当のあらすじ
無能なナナは、何の能力もない女の子が狡猾にクラスメイトを惨殺していく物語
と、いうのはすべて嘘のあらすじ。
本当の主人公は中島ナナオではなく、
転校生である柊ナナでした。
実は「人類の敵」と称される化け物など本当はこの世に存在しません。
人類の敵とは「この島に集められた超能力者全員」のことを指しており、
人類の敵を倒すべく集められた、と勘違いしている学生達こそ人類の敵と呼ばれる存在だった
というわけです。
そして主人公の柊ナナは、そんな人類の敵たちを討伐するべく派遣された「普通の人間」。
つまりは無能力者であり、タイトルの「無能なナナ」に繋がるわけです。
そんな能力者たちと、無能力者であるナナの頭脳戦……。
それを描いた物語が無能なナナになります。
キャラクター紹介※多少のネタバレあり
中島ナナオ
雑魚能力者である……と自他ともに勘違いしていたものの、実は最強クラスの能力者だった……!
と思わせて一話でドロップアウトする主人公みたいなモブキャラ。
将来かなりの大物になると予想されている人物で、
指導者として100万人以上の人類を抹殺する人物になるとのこと。
能力も「他の異能者の力を打ち消す」というチートクラスの能力を持っていて、言うなれば上条当麻の上位互換。
でも危険だからという理由で柊ナナに一話で消されます(壮大なネタバレ)。
柊ナナ
この物語の主人公。
ホンワカしていて天然元気系のヒロインとおもいきや、
実は超能力者たちを殺すべく送り込まれたエージェントで、智謀策略に長けており、天才的な演技力を持つ少女だったというオチ。
完全なる無能力者であり、その頭脳以外は普通の女の子と一切変わりありません。
一応「心が読める能力をもっている」という体で潜入していますが、当然それも嘘。
相手の動作やしぐさから心を読んでいるふりをしているだけで、そんな能力は当然なし。
心を許した存在から一人一人着実に削っていき、人類の敵である超能力者達を冷酷に冷静に削っていきます。
ただ、もう一人の主人公にその犯行がほぼバレかかっており、その攻防が非常に面白い。
立ち位置的には敵(犯人)側。
小野寺キョウヤ
人類の敵か?と思わせるファーストインプレッションを炸裂させるも、実は探偵側だったというよくある登場人物の一人。
能力は不老不死。
元々ナナのことを怪しんでいたようですが、不老不死の能力を知らなかったナナによって一回殺されており、そこからは確信をもってナナを疑うように。
超能力者側で唯一柊ナナの犯行に気が付いており、柊ナナのことを疑い、その犯行を暴こうと必死になっている人物です。
頭脳も明晰であり、ナナの(ほぼ)唯一の対抗者。
能力が特殊であることもあり、ナナを追い詰めることができる唯一の超能力者と言ってもいいかもしれません。殺せませんからね、この男は(笑)
立ち位置としては主人公(探偵)側。
この作品の見所:能力の弱点を探りながら行われる頭脳戦
この作品の見所として、やはりその頭脳戦が挙げられます。
無能力者がその頭脳を駆使し、相手の超能力を逆手にとって敵を倒していく……
多分デスノートとかの頭脳戦とかが好きな人ならハマると思います。
例えば:過去に戻れる能力者
一人、過去に戻れる能力を持った男がいます。
時間系の能力は最強クラスの能力の一つなのに加えて、心の中で願えば発動できてしまうというトンデモ仕様。
普通に考えたら殺すことなど到底できやしません。が、この女は殺りきります。
時を戻す能力の代償として
- 自分一人しか過去には遡れない
- 使うと体力を大幅に消耗する
- 24時間しか最大でも遡れない
- 人に見られたら強制的に現在に戻される
などの制約をどんどん暴いていきます(向こうもペラペラしゃべるんですが)。
そして注目したのは24時間しか過去を遡れないという制約と、体力を大幅に消耗するという制約。
さて、これをどう料理する―――?
例えば:未来を予知できる能力を持つ超能力
未来を予知できる能力者が敵に回ったこともあります。
その男の能力は、「必ず起こる未来を、写真に切り取って写すことが出来る」という能力。
そこに記された未来は100%確実に起こる未来で、覆すことが出来ないという、これまた結構なトンデモ能力。
そしてその能力に移されていたのは、「ナナがその男の首に縄をかけている瞬間」。
つまりはナナがその男を殺すことには成功するようですが、未来を見れるという男は余裕綽々。
100%必ず実現されるという未来。つまり殺されることが確定しているのに余裕綽々の男。
この男は何を隠しているのか。その能力は100%確かなものなのか・
この能力の弱点は何なのか。その未来通り、ナナはその男を殺せるのか―――
無能なナナは書店、Amazon等で絶賛発売中
現在書店、Amazonにて3巻まで発売中です(2018/10/13)。
3巻のラストでかなり衝撃的な男が出てきたこともあり、続きが非常に気になる所。
ピクシブコミックとかで数話無料で読むことが出来るので、まず試し読みしてみて、購入しましょう。
一話読んでいいなぁと思う人なら間違いなくハマります(笑)
まとめ
短くなりますが、本当にこの作品はお勧めです。
独特な世界観、こころおどる頭脳戦……
そのすべてがハイクオリティでまとまっています。
三巻までしか出ていないので、気軽に買えますので、手を出してみましょう!
それではこの辺りで失礼をば!
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