サブカルチャー

【みみみが】弱キャラ友崎くんの6巻(Lv.6)を読んだのでレビューする。ネタバレ有【至高】

 

しなー

どうも、しなーです!

 

友崎の6巻買いました?6巻。

いやまさか弱キャラ友崎くんLv.6が発売したことを知らないような情報弱者が居るとは思えませんが、一応お伝えしておくと2018/5/18に最新刊が発売しておりますよ。

万が一、万が一発売日を知らずして買えてないとかいう万死に値する人間がいるとするなら、さっさと買いましょう。さすれば許されます。

さて、神展開で物語を締めくくった5巻から約6か月。

続きが気になるラノベランキングで私の中の堂々一位を飾っている今作ですが、ようやく発売になりましたね。

スパンは大体6か月と考えてよさそう。非常に楽しみにしていたのです。

さりげ表紙がみみみなのは二回目ですね。

  • 日南(Lv.1)
  • みみみ(Lv.2)
  • 菊池さん(Lv.3)
  • 泉(Lv.4)
  • たまちゃん(Lv.5)

と来ていて、同じキャラになったことがなかったので、次辺りはぐみちゃん辺りなのかなーと予想していたので大外れ。

エリカになることはないと思ってましたが、みみみの再選とはこれ如何に。

まぁ、意味があるんでしょうね。ループなのだと考えたら次日南ですし。

さて、波乱の5巻から一幕開けた弱キャラ友崎くんLv.6。早速レビューしていこうと思います。

弱キャラ友崎くんLv.5のおさらい

自分らしさを完全に武器にして、全てに打ち勝ったたまちゃん

弱キャラ友崎くんLv.4から紺野エリカと正面切って揉めていたたまちゃん。

Lv.5になってもそれは変わらず、自分を変えて状況を打破すべく、友崎に「戦い方」を学びます。

愛嬌のある話し方、とげのない喋り方等々。友崎が今までやってきたことをたまちゃんに伝えます。

友崎が習得してきたそれよりもはるかに速い速度で吸収し、モノにしていくたまちゃん。

友崎主導のもと人間関係を広めていくたまちゃんですが、それがエリカの琴線に触れます。

そして、たまがエリカの琴線に触れたとき、エリカの攻撃がついに一線を越えます。

みんなのとの絆であったキーホルダーを壊すという、正直に言って人間の倫理観とも一線を画した行動。

流石のこれには友崎も相手がエリカであるということを忘れて本気の怒りを見せます。

水沢のファインプレーのおかげで何とか我を取り戻した友崎ですが、一番切れていたのはパーフェクトヒロイン、日南葵でした。

その数日後、エリカにとって想定し得る最悪に近い状況を作り出し、日南はエリカへと静かな、しかし確かな復讐を行います。

クラス全員を「空気」という最強最悪の力を持って操り、エリカを完全な悪役に仕立て上げる……。

空気という概念に縛られ何よりも重要視するトップカーストに位置する人間としては空気こそ味方につけるべき存在であり、敵に回してはいけない要素なのです。

しかしながら、日南はそれを手玉に取って、空気が全てエリカに敵対するように仕向けたのです。

完全に空気はエリカを責める方向に向いています。友崎も水沢も、その雰囲気に何もできずに固まっていました。

そしてクラスが完璧にエリカを悪者に仕立て上げ、エリカを排除しようとし始めた時、―――声を上げたのはたまちゃんでした。

「こら!そーやって一人をみんなで攻撃するのはやめる!」

自分を―――忌避のない言葉で言えば虐めていた相手をかばったのです。

それは計算だとか、そんなちゃちなものではありません。たまの、純粋で無垢な人間性が、曲がったことをよしとしなかったのです。

普通なら空気に反して自分の意見を述べたのならば、その意見は反対されるか除外されます。それこそ紺野エリカに意見した時のように。

しかし、そうはなりませんでした。

たまちゃんは自分の芯は一切曲げず、空気に反対される意見を、友崎に教わったやり方を使用して空気を味方につけて押し通したのです。

自分を変えずに表現だけを工夫して、自分の意見とキャラクターをクラスに押し通したのです。

結果としてたまはクラスに歓迎されることとなりました。

エリカの虐めにも負けない、強くて面白い子、として。

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弱キャラ友崎くんLv.6のあらすじ

文化祭を目前に控えた11月。俺、友崎文也は日南との会話を再開し、また課題に取り組む日々を送っている。そんなとき、日南が俺に尋ねる。「あんたは、誰が好きなの?」―――それは、俺がひたすら保留にしてきたこと。彼女を作るという目標に向けて、避けては通れない問い。けど、俺に誰かを選ぶ権利なんてあるのだろうか?成長してきた実感はあるけれど、それでも、心の奥底で俺の弱キャラ精神が言うのだ。――――選ばれるはずのない俺が、だれかを選ぶなんておこがましいと。

弱キャラ友崎くんLv.6背表紙より引用

一言でまとめると、六巻は

友崎が誰を選ぶのか?

という疑問への序章、といっても過言ではないでしょう。

当然それ以外の要素も多々ありますし、ラストなんか私にとっては尊すぎて直視不可能でしたが、とにかく主張としてはそれです。

弱キャラである友崎の目標の一つに、彼女を作るというものがあります。

日南にはそれを菊池さんと指定されて、一回反抗しているわけですが、日南の課題をこなしていくのならばそれは避けては通れない命題です。

今作ではそれを改めて問われました。時間が欲しいと回答した友崎ではありますが、はてさて。誰を選ぶのやら。

再開される日南との人生攻略

エリカの一件があってから中断されていた人生攻略が再度スタートしました。

久々に二人で話し合おう友崎と日南。

そしてその話の内容は日南が見せた不自然なまでの怒りと、今後の課題についてでした。

前者ですが、完全な合理主義を貫いている日南にしてはエリカを追い詰めるところは正直不可解なところが多かったです。

いわゆる「やりすぎ」なところがあの一件ではありました。ぶっちゃけ途中で攻撃の手を止めていても十二分にエリカのことを追い詰められていただろうに、死体蹴りをするかの如くエグイとどめをかました訳です。

そしてそこを友崎に追及された日南は珍しく戸惑いを表します。友崎にもわかるぐらいはっきりと。

その理由までははっきりと描写されませんでしたが、話は変わり、友崎には日南より課題が課されます

それがこの7つ。

  • 中村、竹井とのスリーショット
  • 眼鏡をかけた水沢の写真
  • 変顔をした花火の写真
  • アイスを食べている泉の写真
  • これまで喋ったことのない女子二人以上が写ったショット
  • ラーメンを食べているみみみ
  • 菊池さんとのツーショット

です。

ぶっちゃけこれかなり難易度高くね?ってのが私の抱いた感想でした。

実はこれ「彼女を作る」という日南の本題を友崎が断ったことによりできた即席の課題で、多分日南が元々用意していたものではないと思われます。

それだというのにこのクオリティ。

これ友崎じゃなくて僕がやれって言われたら軽く半分以上達成できない気がする。

期限しかも一週間だからね。色々しっかり段取りしないと無理だわこんなの。

そんな中始まる文化祭

日南から無理難題を吹っ掛けられる友崎ですが、そんな中、学校は文化祭の季節に突入します。

文化祭と言えばリア充の祭典。リア充側に頑張ってなろうとしている友崎としては参加せざるを得ません。

水沢や中村と(あともう一人いたけど忘れました)実行委員会になることを約束し、立候補します。

男女4:4で選ばれる実行委員。日南に特段何かを支持されたわけではないですが、友崎は積極的に行動を起こします。

友崎の提案により行われる漫画喫茶と演劇

友崎が起こした行動は文化祭実行員という立場を活かした実行内容に関する提言。

ここでも日南に教わったテクニックをしっかり活かし、声の大きい竹井やクラスの雰囲気を操って自分の意見を通していきます。

結果的に友崎の発言はすべて採用され、クラスでは漫画喫茶と演劇をやることになります。

菊池さんが紡ぐ演劇

演劇をやると決めたのと同タイミングぐらいで、菊池さんからとあるお願いをされます。

それは自分が書いた小説を読んでほしいというもの。以前小説を読むだけじゃなく書くということについても触れられていましたが、菊池さんは正に書くこともしているよう。

そして出来上がった短編5つを友崎に託します。

どうやら全て出来は非常に上々で、友崎も貰った次の日には全部読破してしまうほどです。

その中でも特に友崎が惹かれた作品が一つ。他全てはキチンと完結しているにも関わらずなぜかそれだけは未完成で、しかしながらその世界観は友崎の心を掴んで離しませんでした。

そこで友崎は一つの提案をします。

それはこの未完成の小説を、クラスの演劇でやらないか?というもの。

脚本を菊池さんに据えて、クラスの演劇という形で未完の物語に終わりを紡ごうとしたわけです。

菊池さんもそれを快諾。脚本菊池さんの演劇がスタートします。

次々とこなしていく日南の任務

たまちゃんの変顔や、水沢の眼鏡姿など、苦戦しながらもスキルアップした友崎は徐々に依頼をこなしていきます。

やはり不慣れなだけあり、ぎこちない所は多々ありますが、文化祭という好条件も相まって泉のアイスを食べている姿を写すというもの以外は全部集めて依頼は残り一つに。

日南の課題は一見無理そうに見えて、友崎の現在のレベルならこなせる難易度に設定してある辺りがまた日南の底知れなさを感じるところ。

ちなみに水沢の眼鏡姿は鼻眼鏡姿という及第点ギリギリの所で滑り込ませたのは笑った。

 

これでもイケメンなんだからイケメンはやっぱり滅びるべきだろう。

自分より顔がいい奴ら滅びろとか思ったことある男子は僕だけじゃないはず。

そしてたまちゃんの変顔が可愛い。

 

そしてみみみが尊い。尊い。

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滞りなく進む文化祭準備とみみみの告白

 

文化祭準備は非常にスムーズに進みます。

前巻の争いがまるで嘘かのようにドンドン進んでいきます。

一皮むけたのか泉もエリカの目を気にしながらも文化祭実行委員のトップはってるし、エリカも演劇の役受けてくれちゃうし、色々とうまくいってます。

このまま何事もなく進むのか?と思いきや、そうはならないのが物語というもの。

なんと友崎、みみみから告白されます。

前巻ぐらいから正直鱗片は見えてましたが、今作は結構途中露骨でした

ボディタッチはかなり多いし、アーンしちゃうし、友崎の交女友達係に探り入れてくるしで、「あ、これ間違いないな」と思った読者が大多数だったと思いますが、告白までしちゃうと予想した人間が何人いたことやら。

とんとん拍子で進む文化祭とは裏腹に、友崎の前には課題が次々降りかかってきます。

菊池さんも結構露骨に友崎好き感出してるし、さあ、どうする友崎。って感じですね。

水沢の忠告と向き合う友崎

 

みみみから告白されて間もなく、友崎は完璧イケメン水沢から呼び出しを受けます。

友崎一人に放課後いきなりの呼び出しだったため、少々面食らう友崎ですが、その話の内容により面食らいます。

水沢は友崎が告白されたことを何となく察しており、そのことを追求してきたわけです。

菊池さんに告白されたと勘違いしていたりなんてこともありましたが、結局はみみみから告白をされたことを水沢に知られることに。

とは言えこの時点で友崎は「俺なんかにみみみが告白するのか?」と疑問を持っており、告白だろうと理解しながらも、どこかそれを信じられない状態でした。

そしてそのことを水沢に相談すると、珍しく水沢が本作では初めてであろう怒りの感情を露にし、友崎に説教をかまします。

曰く「お前を評価している奴らの前で、自分を卑下するな。それは水沢も含めて友崎を評価しているメンバーにとっては非常に不快なことだ」とのこと。

自分を下げている時って、自らに課すハードルを下げている状態なので、虚しさを感じると共にどこか安心感がありますよね?

友崎同じくそれであり、自分を下げている時の友崎の顔は安心したようなものになっていて、それが水沢には気に食わなかったのです。

そしてそれは告白したみみみにとって一番酷なことをしているのだと、そう忠告します。

向き合う友崎

そしてそれを聞いた友崎は、その言葉を真摯に正面から受け止めます。

自分は確かに逃げていたのだと、理解していても向き合いたくはなかった事実に立ち向かうことを決意します。

それは日南から出されていた

「彼女を作る」

という課題への回答にも繋がってきます。

目をそらしていた事実に向き合い熟考し、自分を下げて回避しようとしていた一つの結論。

気づきながらも楽になるから避けて認めないよう理由をこじつけていたそれに、友崎は答えを出します。

みみみは、友崎史也のことが好きなのだと。

弱キャラ友崎くんLv.6の感想と考察

Lv.6のまとめの感想

はい、毎度のことながらクッソ長くなりましたね。短くまとめる文才が必要だな私には。

いやはや、今作も相変わらず面白かったですね。

多分皆みみみの告白にフォーカスするんだろうな。ツイートが「みみみ尊い」とかのコメントに染まることが目に見える。

ただ、今作の一番の命題

面白さのベクトルが少し違ったので5巻みたいな読了後のカタルシスはないけど、今作は次の巻が本当に楽しみになる締め方をしてくれました。

特に

  • みみみとはどう向き合うのか?
  • 日南の課題(彼女を作る)への回答をどうするのか?

がマジで気になります。早く次の巻でないものか。

みみみへの告白の回答

 

多分皆もそう考えてると思うけど、友崎はみみみを振ると思います。

私の予想としては

「今好きな人はいない。だからみみみとは付き合えないし課題への回答は出来ない」

という展開になる可能性が非常に高い。正直この予想は自信ある。

多分この作品を読んできた方ならこの結論になると思うんですよね。

何故ならばここでみみみと付き合うというのは誠実じゃないから。

異性として魅力的に感じているのは事実でしょう。何度もドキドキしてますし、異性的な部分を意識はしている描写がありますから。

ただ、みみみへの好意がある描写は一切なかったと記憶しています。

顔がよくてスタイルも良いし自分を好きって言ってくれているんだから、って理由で告白を受け入れるような男が主人公の物語を私は読んでません。

「正しくない」

「誠実じゃない」

そう判断することを友崎はやりたくないからこそ日南と食い違い、対立することがある訳です。

重大なことは自分の心に基づいて決断を下してきた友崎が、自分の本心に向き合うと決めた友崎が、明確な好意を持っていない女の子と付き合う……

そんな展開はとてもじゃないけど考えられません。

むしろ過去の自分への冒涜になりますからね、そんなことしたら。

友崎の「彼女」について

友崎が一番気になっている異性は間違いなく日南でしょう

それが現段階では好意なのか単なる興味なのかが判明していませんが、それが判明しないうちは友崎が誰かと付き合うのは考えられません。

なので、さっきも言った通り、日南の課題への回答は「保留」になる可能性が高いかと思われます

ただ、今回、友崎が自分の心に対して正直になるというシーンがありました。

それを踏まえて「保留」という選択肢を選ぶ可能性もありますが、もしかすると……。

むしろ、日南への回答として

「正直気になってるという観点で話すなら、多分俺は日南葵が気になるんだと思う」

なんてことを話すぐらいの展開にはなるかもしれません。

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日南葵について

こいつは何を考えているのか本当にわからねぇなぁ……。

友崎も触れていましたが、そもそも何で日南が友崎をこれ程気にかけるのかも良くわかってないですしね。

「nanashiとしてNO GAMEたる自分より上に位置している友崎が、現実世界では弱キャラだというのに納得がいかない」

というのが表面的な理由なんでしょうが、果たして本当なのやら。

くだらない考察にはなりますが、

自分にはない真っすぐなものを持つ花火と友崎を羨ましがる一方で、真っすぐなものを持たない自分に劣等感を抱いている可能もあります。

もしかすると自分は花火達より下で、くだらない存在なのだと思ってたりするかもしれません。

いわば「本物」に憧れる「偽物」だと自分を認識していて、

その本物であるはずの存在が堕落していたり、折られたりすることが何よりも許せない。

何故なら届かないと分かりながらも、憧れ焦がれて別の方法でもがいている自分を否定されたような気分になるから、とか。

当たっては無いかもしれないけど、いい線はついているのでは?

まとめ

こんだけ長々語っておいて簡単な感想ですが、

非常に面白かった。

正直系統が違うので5巻の時のようなカタルシスはありませんが、友崎の葛藤と成長が垣間見える巻だったかと思います。

個人的には水沢が非常に好き。

本当に友崎の友達やってるんだなぁって感じがして非常に良い。

多分水沢は友崎のことを高く評価しているんでしょうね。

そして多分自分よりも日南に近い位置にいる人間だとも思ってるんじゃないかな?

人生というゲームの参考にすべき強キャラであり、友達でもあり、恋敵でもある……。そんな感じ?

さて、長くなりましたが今回はこのあたりで締めようと思います。

次の巻の友崎の回答や如何に。楽しみに待ちましょう。

さて、それでは今回はこのあたりで失礼をば!

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↑前巻のレビュー

https://www.nicokira.com/20171125novel/

↑友崎くんって何?って方向けのレビュー

 

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