キャラクター小説ってご存知でしょうか。
私にはラノベとの違いがよくわからないのですが、どうやら一般出版社から出ている、アニメ好きな層を狙った小説のことをキャラクター小説と呼ぶらしいです。
例えば最近だと櫻子さんとか。面白いよね、あれ。人気あんま出なかったけど。
電撃やMF文庫みたいなTHEラノベ!というった感じではなく、一般も読めるライトなライトノベルとでも表現しましょうか。
それがキャラクター小説、もしくはキャラクター文庫というらしいです。あくまで伝聞ですが。
私はそれが結構好きで大学受験あたりの時に結構読んでたんですが、私の審美眼に間違いはなかったらしく、最近アニメ化とか映画化とかガンガンされてますね。
今回は「ヒロインが可愛」くて「主人公が基本ヘタレだけどやるところはやるタイプ」な小説が好きな人にオススメな作品を見繕ってみました。
https://www.nicokira.com/20171217media/
定番:ビブリア古書堂の事件手帳
超絶定番、ビブリア。
キャラクター小説を数多く生み出しているメディアワークスからの作品で、その中でもピカイチの売り上げを誇る化け物小説。
この物語は累計600万部を超えている、キャラクター小説の中でも特に人気の高い作品です。
2013年には剛力彩芽主演でテレビドラマ化もされてますね。私は見てませんが。
この小説は古書の知識が意味わからないくらいあるコミュ障超絶美人店主と過去のトラウマから一切活字を読むことのできない青年が古書にかかわる謎を紐解いていく、というストーリーを描いています。
主人公が寡黙な体育会系の青年で、ヒロインが巨乳色白系美人。
奥手で何ともむずがゆくイチャイチャしてる二人を見ていると胸がきゅんとします。……男が使うとキモイですねこの表現。
結構本格的な謎解きで、各所で「ほー!そうだったのか!」と唸らされます。
個人的には機械仕掛けのオレンジってやつの話が面白かったですね。あれ評価高いみたい。
そして三流ミステリにあるような「ちょwwww発想飛躍しすぎwwwww」みたいな展開はほとんどありません。
ただ、古書の知識が本当に深くないと解けない謎ばかりで、唸らされるとはいえ自力で謎解きをガンガンできるというわけではありません。
ただ謎が紐解かれるにつれてカタルシスは感じることができるようになっております。
一般にも広く知られている作品で、内容も本格的。是非ともお手に取ってみてください。
万能鑑定士Qの事件簿
綾瀬はるかが主演で映画化したので知っている人もいるのでは?
最近だと探偵の探偵という小説を手掛けた松岡圭祐という人が書いた作品です。
ビブリア同様完結済み。ただ、こっちは滅茶苦茶長いです。
この小説は「日常に転がる豆知識をフル活用した面白ミステリ」であり、ビブリアなどの先駆けとなりました。
作者なんでこんなこと知ってるの……?と言いたくなるほどトリビアに富んでおり、一般教養としても役に立ちます。
主人公は出版社に勤めるイケメン。ヒロインが万能鑑定士を名乗る猫目の美人。
ほぼ謎解きはヒロインの仕事ですが、巻を重ねるごとに頼もしくなっていく主人公とそれに惹かれていくヒロインの関係性も非常に見ものです。
ちなみに人は一切死にません
珈琲店タレーランの事件簿
お次はタレーラン。珈琲が好きな人ならなんとなく手に取りたくなってしまうタイトルの一作です。
京都が舞台の一作で、名前通りヒロインは隠れ家的な場所にある珈琲店を営んでいる美人さんです。
そこに完璧な珈琲を探し求めていた主人公が入ったところから物語が始まります。
読んでいるだけで珈琲のにおいがすると錯覚させるくらいには珈琲の話題ばっかで、でも同時にまじめに謎解きもしています。
ただこの作品は前2作に比べると多少ミステリというよりかほのぼのとした恋愛ものに近い印象。
ミステリの質は間違いなく前2作のほうが高いので、ミステリもありつつ頭を空っぽにして気軽に見れる小説を探してる!
って人には凄いオススメ。私は早稲田の受験の帰りこれ読んでました。
これも映画化だかアニメ化だかするみたいです。私の審美眼まじすげぇ。
ホーンテッド・キャンパス
大学生是非お勧めしたい一作、ホーンテッドキャンパス。
上3作品が社会人を主人公にした物語なら、この作品は大学生を主人公にした物語です。大学生男子に是非読んでほしい……!
これは前の三作品と違ってホラーテイストのあるミステリー。
オカルト研究会に所属するメンバーが物語の中心になりますが、大学生のなんちゃってオカルトサークルではなく、主人公は本当に霊が見える人。
高校から片思いをしていた女の子のケツを追いかけて奇妙なオカルト研究会なるものに入ります。
その研究会はオカルトな相談を受け付けて解決していたりするのですが、その以来の中には本当に霊がかかわっているものもあって、主人公の力が発揮されて解決に至ることも……といった内容。
こんな研究会があったら入ってみたい。そして灘(ヒロイン)可愛いよ灘。
灘こよみというヒロインがとてつもなく可愛いので一見どころか三見くらいの価値はありです。
ただ、ヒロインと主人公の恋愛模様がオカルト要素と並んでこの作品の見ものなのですが、一向に関係が進まん。
明らか両思いなんですが、主人公が草食系過ぎて……。ヒロインも奥手だし。
ここに乗せた中でトップクラスに純愛な作品ですので純愛系の作品が読みたいなら何よりもオススメ。
櫻子さんの足元には死体が埋まっている
お次は櫻子さん。
つい最近ドラマ化した作品。2015年にはアニメ化もしてました。
テーマは骨。上四作よりもその一点において非常にわかりやすい。
骨を見ればその生物がどう生きたかがわかってしまう骨マニアの変人、櫻子さんがヒロイン?の物語です。
主人公は北海道に住む男子高校生。ちょっと家庭事情が複雑だったりもするけど、純真なかなり良い子です。
そしてそんな少年が恋する相手は骨マニアの令嬢、櫻子さん。結構年上で、オネショタまでいかないけどそんな香りがします。
後から明かされる話ではありますが、主人公は一回ヒロイン?を不審者だと思って通報してて、それが出会いであったそう。
なぜヒロイン?にしているかというと、櫻子さんには実は婚約者がいるという設定なんですね。それに櫻子さん自体は主人公を男として見てない感じですし。
鴻上ちゃんっていうヒロイン候補もいたりする。これまた主人公のことを好きなのかどうなのか全くわかんないんだけどね。
結ばれるかわからない少年の淡い恋心と、骨にまつわる数々の残虐な事件を通して成長する少年の姿。それがこの作品の見所です。
アニメ化もされていて、そのアニメもかなり面白かった(ただ円盤売り上げは爆死した)のでそっちから入ってみてもいいと思います。
余談ではあるんだけど、この櫻子さんかなりごついよね。
相当ガタイ良く描かれすぎな感じがあるw。
謎好き乙女と奪われた青春
[blogcard url=”https://nicokira.com/20170814book/”]
この記事でも紹介している作品。
ミステリとしての質はそこまでじゃないんだけど、それでも間違いなく騙される一品。
オチで「ああ!成程!」となってしまうのが本当にカタルシスを感じます。
ヒロインは生意気系後輩。正直ツボです……。
主人公は定番のヘタレてるけど何処か油断のならない男。
簡単な内容かと思いきや、かなり話自体がシリアスになったりして、キャラがかわいい以外の要素でも十分楽しめます。
テーマはズバリ青春。青春に欠片も興味のない女の子と、青春をしたいけど奪われた男の切ない青春物語です。
個人的には2巻が非常に好きだった。あれは面白い!詳しくは上のを見てもらえれば!
君に恋をするなんて、ありえないはずだった
打って変わって、完全な純愛もの。ミステリもなければ人死にもない。
この記事をここまで読んでくれた同士なら、この時点で間違いなく思うだろう。
ヒロインクソ可愛い、と。
このヒロインはクラスカースト上位の、ちょっとオタク系には近づけないタイプの、そしてかかわりもないタイプのヒロイン。
ふとした拍子に主人公と接点を持ち、気にかけてしまい始めるといった王道ストーリー。
上で紹介してきたのは全部ミステリでしたが、これは完全な純愛もの。
これ見てヒロインがツボだなーと思ったなら即買いすべし。ヒロインが可愛くて悶絶します。
二人のすれ違いの描写がうまくて、ああ、こんな人生送ってみたかったと心の底から思いました。まる。
霊感少女は箱の中
完全なホラー系統。
電撃文庫なのでキャラクター文庫というよりはライトノベルと言った方が正しいのかもしれない。
主人公は絵の女の子。霊を呼び寄せてしまう体質で、そのせいで前の学校を退学にされてしまうという悲劇の子。
拾ってもらった高校で、守屋という占い師男子高校生の元、自分の霊媒体質を活かして人助けをしていく物語。
結構がっつりグロテスクに人が死にますし、オカルトに見せかけたトリック物とかではなく完全にオカルト物。
ヒロイン達がとにかく可愛くて手に取ってしまいましたが、その価値はありました。
恋愛は今の所ありませんが、主人公と守屋という男子高校生でもしかしたらあるか……?という感じ。
伏線の回収の仕方は見事で、読んでて爽快感のある一作。ホラー系統が好きなら是非。
まとめ
以上、オススメ小説8選でした。
櫻子さんは内容が結構重めですが、それ以外はさらっと読めてしまう軽いものです。
ちょっと純愛系の小説探してるーとか、ミステリ軽いの読みたいなーって人はぜひお手に取ってみてください。
櫻子さんとか今すごく安いのでオススメですよ。
それでは今日はこの辺で失礼をば!
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