以前はこの記事(下)で勉強の心構えというか、その点について解説しました。
https://www.nicokira.com/20170829study/
今回は焦点を英語に充てて解説していこうと思います。
英語の勉強法
早慶でやはり一番の問題になってくるのが英語ですよね。
英語は出来て当たり前の世界ですし、むしろ出来なきゃ確実に落ちます。断言できますね。
特に政経とかになったら合格者最低点が6割を超えているような所ですし(英作文が導入される前は8割が最低だった)、英語は出来ることが必須です。
私なりの勉強法ではありますが、英語は時間をかけたので、参考にはなるかと思います。
余談:まずは早稲田の英語の傾向を分析
出来れば傾向の分析は自分でやるべきではありますが、この記事でも解説します。
まず早稲田の傾向として、全学部共通でとんでもなく読む量が多いという事があげられます。
つまりは速読が必須。普通にたらたら読んでいたら絶対に間に合いません。
基準としてはセンター試験で9割は余裕で安定しないと勝負のラインにすら立てないと考えてください。
その他に例えば政経だと英作文が入りますし、学部によって個々の対策が必要になります。
しかし、何よりも意識して頂きたいのは、分量を読める力が何よりも大事であるという事。分量が読めなければ話になりません。
分量を読めるようになるためにすべきこと
まず第一に正確に単語、文法を把握すること。これが何よりも大事です。
文法力、単語力は如実に読解速度に影響を与えます。
日本語の文でも単語力があれば内容を理解しやすくなりますよね?
単語を知っているに越したことはないという意見に関しては賛否両論あったりしますが、知識とはあればあるほどいいものなのです。それは英語においても当然同じです。
ちなみに。教科書通りの文法を覚えても意味がないという意見について
よく「日本で教える文法とか海外じゃ使わねえからwwww」とかのたまうやつが結構います。文法なんて覚えなくても英語はしゃべれるから的な。
まぁ正直その通りではあると思います。一理あります。
ただ早稲田を目指しているような人間が、そんな低レベルでお粗末な言い訳に逃げてはいけません。
教科書通りというのは否定的に使われがちですが、教科書通りがあってこその応用であり、工夫なのです。
私の周りにも受験英語しか勉強してこなかったけど、今現在は英語をペラペラしゃべれるやつは何人もいます。
文法を正確に覚えれば、ある程度実は英語って喋れます。文法を覚えたことは決して無駄になりません。
そして我々は日本人なわけですし、英語って外国語なわけですよね?それなのに文の法則も学ばずにどうして文章が作れたり読めたりするんでしょうか?って話です。
実際の英語の勉強法
上では文量を読むことが大事!とか文法は大事!とか話していましたが、どのように勉強したかを解説したいと思います。
単語編
単語に関してはかなりやり方に千差万別あるので、一例として参考にしてみてください。
単語の勉強の仕方①まずはデータベース4500を徹底的にやりこむ
私は単語の勉強のまず初めに、データベース4500を徹底的にやりこみました。
私は7周ぐらいしましたね。そのぐらいすると結構単語の意味は覚えられます。
ですが、この単語帳は本気でやりこまなくて大丈夫です。
単語には一つだけではなく、二つ三つの和訳が充てられていることがあります。例えばissueという単語。名詞だと「問題、論点」、動詞だと「発行する」なんて意味があります。
しかしこの単語帳ではひとつの単語につひとつの和訳を覚えれば十分です。
この単語帳はあくまでも英語への取っ掛かりを作るためのものであって、単語の正確な勉強には違うもの(下記参照)を使用します。
でも、この単語帳を7周ぐらいはして欲しいですね。単語の意味をひとつにつきひとつ覚えるならそのくらいで十分覚えられますから。
ちなみにこの単語帳を7周した後、私はセンターの模試で8割を超えることが多くなり、7割を切ることは無くなりました(その前までは5割程度)。
単語の勉強の仕方②データーベースで覚えた後は、速読英単語をやり込む
データベースをやった後は速読英単語をやり込みましょう。
速単は本気でやり込みます。ひと単語につきひとつの意味なんてことは言いません。早稲田を狙うなら全部覚える勢いで勉強します。
長文で出てきた単語を次ページで暗記していくというわけですね。文章を通して単語を覚えるという、単語暗記の王道を行えるのがこの単語帳なわけです。
非常におすすめの一品です。これはマジでやるべき一作。データベース後は徹底的にこれをやりましょう。
※ちなみになぜデータベースをわざわざ先にやるかというと、速単の長文に出てくる単語の難易度が高くて、単語の暗記をするどころの話じゃないからです。
なのでデータベースである程度単語を叩き込んでから、難易度の高いこの単語帳をやるのがベスト。
文章を丸暗記するぐらいの勢いで読み込みましょう。10周ぐらいするのが個人的にはベストかなと。
単語の勉強の仕方③後はひたすらに文章を読んで覚えていく
速単を10周とかすれば、大体単語の意味っていうのは一通り頭に入っていると思われます。
もうその段階まで行ったらわざわざ単語帳なんてやる意味はありません。単語帳は単語の意味を忘れたときにふり返る用の、いわば辞書的な扱いになります。
この段階まで来たらどんどん文章を読んで、「あーこの単語絶対見たことあるけど出てこない」っていう単語を、単語帳と辞書で検索して暗記していく……といった行動を繰り返していけばいいわけです。
参考までに:辞書について
辞書ですが、私は紙の辞書を多用しておりました。
辞書を使用しないという選択肢はまずありえないので、必ず辞書は使用しますが、問題となってくるのはそれが紙か電子かという問題。
個人的には紙をおすすめします。ひたすらに。
私は紙の辞書に「これは○○月××日になんのテストにでた」とかという風に書き込んだり、この単語を何回調べたということを示すために正の字を記入したりしてました。
そうすると次に調べたときに「自分はこの単語苦手なんだなー」とか「まだ覚えられないのか……」などと思えて、自分に発破をかけられます。
そういったことができるのは紙の辞書だけです。なので私は紙の辞書を推しています。
文法編
文法の勉強の仕方①とにかく辛くても最初は文法書をやりこむ
文法を学ぶ上で大事なのはやはり暗記になります。捻りがなくて申し訳ない。
例えばアップグレードとかっていう参考書ありますよね?
これをやはり徹底的に暗記する必要があります。
文法ってやっぱりどうしても基礎となる知識が必要で、その基礎を築くためには暗記が必須になってしまうのです。
そこで個人的にオススメしたいのが、まずはアップグレード(フォレストとかでもいい)を3周こなして頭に何となくの知識をぶち込むことです。
正直に言って、最初はつらいですし、三周程度では頭になんか入りっこありません。絶対に忘れます。
ただ、一度やった問題というのは、答えを覚えていなくても「その問題に取り組んだという事実」は忘れないものです。
なので最初は覚えれなくて大丈夫です。
「あ、この問題前どっかでやったことある」と思うための取っ掛かりを作るために取り合えず何回か文法書をやってみましょう。
※ちなみにUPGRADEの場合ですが、3回やりなおすにしても範囲が膨大すぎるので、最初は第一部だけを繰り返しやることをおすすめします。
文法の勉強の仕方②文法書を3周したら問題を解きまくる
上でとにかく3周しろと言いましたが、3周であるのには一応意味があります。
3周ぐらいやると、なんとなくですが頭に「あ、この問題見たことあるな」っていう感覚は残るようになります。
すると「あの参考書のあそこらへんに載っているのはわかるんだけど、意味が思い出せない……!」って状況が多々生まれるようになります。
そうしたら後はその文法を文法書で探して、その部分を再暗記しましょう。
まったく知らない状態から無理矢理暗記するのと、ちょっと知っててやったのを覚えている状態から再度暗記しなおすのとでは、定着率が雲泥の差です。
その状況を作り出した後はいろんなほかの問題(センター過去問とか、模擬テストとか)に当たってみましょう。
そうして後は間違えたところとかわらかなかったところを文法書を辞書がわりに使って覚えていくというのが最高に効率がいいです。
文法の勉強の仕方③文章読解を通して学んでいく
ある程度文法力がついたら、文章を通して学んでいくと非常に効率がいいです。
和訳や文章読解には文法が必須です。文法は文法、単語は単語、長文は長文と割り切らずに勉強していけば、文法の勉強に必ずなります。
たとえば長文読解や英文和訳でわからなかった解説の所を文法書に戻って一読し、和文英訳で出てこなかった表現を文法書から拾っていく……なんてことを繰り返していくと、いつの間にか文法力がどんどん上がっていきます。
つまりは文章読解だから文法は関係ない!なんて考えずに、いたるところに文法は存在しているので、それを逐一拾って勉強に活用にするわけです。
この段階まで来れれば、文法に対する苦手意識っていうのはだいぶ少なくなって、わざわざ文法の勉強なんてしなくて大丈夫になります。
文法の勉強の仕方④力がついたら後は過去問で傾向を掴む
早稲田の文法は学部によってかなり隔たりがあります。
政治経済、商学部とかだとオーソドックスですが、社会科学部、法学部だとクッソマニアックな奴を出してくることもあります。
なので「どこまでのレベルで対策をすればいいのか?」などを過去問をみて研究するといいと思います。
ちなみに商、政経は特別な対策は一切必要ありません。
長文編
長文の勉強の仕方①最初はいくら時間がかかってもいいので正確に文構造をとって和訳していく
内容の理解できない英文に出くわしたら、このように逐一文の構造をとって、単語の意味も上に記入して、文章の意味を正確に把握していきましょう。
この方法は正直かなり時間がかかります。それこそ慣れないうちは上の写真の文構造を取るのに数時間(もしくはそれ以上)かかっても全くおかしくありません。
なのでこの方法をやると結構心がくじけます。新しい文章に出会う度に軽く数時間がかかるし、一向に上達している気分がしないので、面倒くさくなってくるわけです。
しかしその気持ちを我慢して、辛抱強く何度も何度も繰り返し文構造を取っていきます。
文構造を取るためには文法力も単語力も必要なので、その度に単語帳や辞書や文法書に戻って勉強しなおしましょう。
そうしているとそのうち、何も見なくてもスラスラと文構造を取れるようになってきます。そこまではたぶん最低半年ぐらいかかりますが、辛抱強くやっていきましょう。
長文の勉強の仕方②文構造がとれるようになって来たら、ひたすらに読む
早稲田の英語はとにかく量を読まなければなりません。
なので、やることと言えば、文を読みまくることです。
速読に必要なのは、「正確無比な知識」と「文を読んだ経験」のみです。特別なテクニックなんて必要ありません。
文構造を正確にとる練習をして、後は読みまくる。ひねりもなんもないですが、これに尽きます。
長文の勉強の仕方③早稲田の過去問(他学部含む)を徹底的にやる
後は徹底的に過去問をやりましょう。
その学部の傾向を把握することが合格への近道です。
分量の傾向はどうか、英作文は出るのか、英文法の割合はどのくらいか……。力はどんな感じで入れていけばいいのか……。
それを肌をもって経験するのです。
長文の勉強の仕方④余裕があれば上智の過去問をやるのがオススメ
余裕がある方限定ですが、上智の過去問をやっておくのは悪くありません。
上智はやたら文章量が多いので、練習にはもってこいだったりします。
私は上智も受けていたので、偶然やっていましたが、意図的にやるのもいいと思います。上智対策にもなりますしね。
早稲田の英語とかって参考書があるけど、やるべき?
はっきり言うと、私はやらなくて十分だと思っています。
やるのは自分の学部の過去問だけで十分。わざわざ買ってまでやる意味はないと思っています。
ただ、「もうやることなくて暇ー。なんか探してるー」ってレベルにいる人なら挑戦してみてもいいかもしれません。
赤本と青本はどっちがおすすめ?
英語限定でいうのならば青本がおすすめです。やっぱり解説のレベルが青本のほうが上です。
ただ、国語だの数学だのが入ってくると一概にそうとも言えないので、個人的には赤青二冊買うことをおすすめしてはいますね。
センターってやるべき?
やるべきだと思います。
センターの過去問とか類似の問題で9割を安定して取ることを取り合えず目指しましょう。
センターって実は文法問題とか語句整序とかが結構えぐいので、やって損はないです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
早稲田対策ってよりは受験対策に近い内容にはなりましたが、私はこの勉強法で早稲田に受かることができました。
英語に関してはとにかく触れた時間が勝負なところがあるので、どんどんわからない英文に触れてどんどん知識を吸収していきましょう。
そうすればいつの間にか知識が増えて、英語が楽しくなってくるはずなので。
さて、長くなりましたが、今回はこのあたりで失礼をば!
次は国語編になります!