仕事

これは24歳銀行員が、地方銀行を辞めるまでの物語【part9:そして退職へ】

前回は僕が辞めると行ってから退職までの期間についてお話しました。

今回は無敵の1~2ヶ月間の後、いよいよ最終日にをしようと思います。

前回

https://www.nicokira.com/20211024work/

総まとめ

https://www.nicokira.com/work-matome/

最終日、なのにクソ忙しい

いよいよ迎えた最終日。

僕のやることと言えば、責任も何もないんだから後はぼーっとして時間がすぎるのを待つだけ……

と思いきやさそんなことはなく。

最終日、普通に融資の対応に追われてました。

僕が担当していた先の融資実行がその日にあったので、それの実行をその日にしなければならず、忙しかったんですよね。

あと、その日は僕以外にも忙しかったらしく、副長だとか先輩だとか後輩だとか、融資係の席に僕一人を残して数時間消えましたからね。

しなー
しなー
え?これ誰か融資相談来たら僕が対応するの???辞めるやつが融資相談乗るの???

って思ってました。

休憩時間中にお礼の品を買いに行く

とは言え流石に休憩はできたので、お礼の品を買いに行きました。

一応嫌いな銀行であったとはいえ、お世話になっていたのも事実。

しなー
しなー
てめぇらなんかに感謝してないから、さっさと辞めてやるぜwww

みたいな心臓に毛の生えた対応はできない系の男子なので、立つ鳥跡を濁さずの精神で、お礼の品でも配っておこうという無難な結論に至ったわけです。

パートさんなどにも配りましたので、結構いい値段がしてしまいました笑

融資の実行も終わり、最後の挨拶へ

お礼の品も配り終わり、融資も終わり、あとは退勤時間を待つだけになりました。

銀行を辞めたい辞めたいとずっと思っていた時に想像した、銀行を辞める瞬間っていうのは

しなー
しなー
僕は今wwwこのクソ銀行を退職するwww最高の気分だwww

ぐらいなテンションになるんじゃないかと想像していたんですが、実際にはそんなこともなく。

  • ホントに僕はこの会社を辞めるのか……?

という現実感の無さと、

  • 一応お世話になったここを僕は今から離れるのか……

という一抹の寂寥感で心が湿られていました。

そして行われる最後の挨拶

そしておとずれる退勤時間。

嫌いだったNo2に呼ばれ、皆の前に集められまして、一言話すことになりました。

不思議なもので、くっそ嫌いで嫌いで仕方なかった銀行ではありましたが、最後の一言を話している最中で、胸に色々とこみ上げるものが発生しました。

有り体に言えば、泣きそうになりました。

これは自分自身に非常に驚きました。泣きそうになった自分に驚いたんだよね、というやつです。

まさかこれだけ嫌いで仕方が無かった銀行のお別れの挨拶で泣きそうになるとは。

よく見ると居ない支店長

泣きそうになりながら最後の挨拶を終えると、No2から辞める時に支給されるお金があるとのことで、封筒に入ったお金をいただきました。

実はそのお金を詰めているところを私は見かけてしまっていたので、なんとも言えない気持ちにはなりましたが、貰えるものは貰っておこうが僕のポリシーなので、ありがたく頂戴することに。

僕の言葉も終わったし、No2の言葉も終わったし、後は支店長の話か……と思ってたんですが、そこか僕は圧倒的な違和感にようやく気が付きます。

当の支店長が居ないのです。

個人的にはその人が好きじゃなかったので居ないのはぶっちゃけどうでもいいんですが、

しなー
しなー
出張だか何かが重なったとは言え、流石だな

と思ったのを覚えています。

僕はそんなに銀行に取って見送るような価値の有る人間では無かったのは間違いないですが、TOPが丁度そのタイミングで席を外してしまう間の悪さ。

何ていうか、辞めるべくして僕は辞めたのかもしれないと最後の最後に思いました。

大人な対応の上長

そして全て終わり、帰ろうとした際。

出口までの案内や、その他諸々の段取りを率先してエスコートしてくれたのは直属の融資の上長でした。

その人は嫌いでしたし今もそうですが、社会人としての立ち振舞いはやっぱりうまいんですよね、あの人。

その行動が本心から僕を労ってくれていたのか、それともそうではなく社会人としての体裁を整えるための行動なのかはわかりません。

十中八九後者であることは間違いないですが、それでも

しなー
しなー
嫌いだけど、やっぱこの人は流石だな

と改めて感じたのを未だに鮮明に思い出せます。

そして、退職へ

労働からの解放

支店の外に出た僕。

扉が閉まるまで頭を下げて、ついにその扉は閉じられました。

つまり、その瞬間、僕の退職が確定したのです。

日常のように通っていたその扉をもう一度通ることは決して許されません。

つまり、僕は銀行員じゃなくなりました。

晴れやかとも、曇天とも言える僕の心

ああ、終わったという気持ちがまず僕を満たしました。

入行してから一瞬たりとも思わなかったことのない、銀行を辞めたいという意思をようやく叶えることができたのです。

非常に嬉しかったのを覚えています。

ですが、それ以上に僕の心を締めていたものが一つあります。それがどうしようも無いほどの不安です。

僕の就職先はその時点で決まっていなかった

何故なら、僕の就職先はその時点で全く決まっていなかったからです。

憧れのブロガーであったヒトデさんという方は、ブログで十分に稼げるようになって、もう十分に暮らせる状態になってから退職したと言っていました。

ですが、僕はブログで稼げる金額なんてたったの1万円ちょっとぐらい。

どんなに生活を切り詰めたところで、ブログでは到底食べていくことはできません。

希望というよりは、不安に溢れた退職ではあった

正直なところを言ってしまうと、希望というよりは不安に塗れた退職ではありました。

だって就職先も決まっていないし、就職に変わるような現金収入があるような訳でもありません。

つまりは将来設計にも、キャッシュフローにも不安がある状態での退職だったのです。

これ以上に怖い退職はありません。

周りの人には

しなー
しなー
色々考えた上で、考え抜いた上で辞めたんだ

とキメ顔で語ってましたが、ぶっちゃけた話、見切り発車のゴミみたいな仕事の辞め方でしたからね。

大分そこらで精神的には辛い退職の仕方でした。

でも、ここ2年ぐらいで一番清々しかった

でも正直滅茶苦茶な開放感にあふれていました。

何と言うか、色んな鎖は手足につながっては居たのが正直な所ですが、それでも背中に翼が生えたかのような開放感でした。

大分馬鹿な決断をしたなとは今でも思いますが、あまり悔いはありません。

正直もう少し融資をしっかりと勉強しておけば良かったなと思う所はありますが、それもあの当時では気がつけない話でした。

まぁ、結果として今、銀行時代に貰っていた給与の2倍以上を稼げるような高給取りになっているので結果オーライでしょう。

まとめ

以上のような経緯で、僕は銀行を退職しました。

色々思うところは有りましたし、不安も有りましたが、何とか今元気に行きています。

これで、銀行を退職した話に関しては完結です。

もし続きの「東京に出た後編」とかを知りたいという稀有な方がいらっしゃれば、是非書こうと思いますが、こちらで一まずは完結になります。

Part9まで見てくださった方、ありがとうございます。

機械があれば続き書こうと思います。是非コメントください。

ニコ&キラ
ニコ&キラ
今回はこの辺りで失礼をば!関連記事もよろしくね!

 

 

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